痔〜便秘と関連の深い症状や病気〜

大腸は内容物の水分を吸収する働きがあります。
このため便秘になり、便が長時間大腸にとどまるようになると、過剰に水分が吸収されて便は硬くなり、排便しづらくなります。
これを無理に押し出そうとすると痔になってしまうことがあります。
痔になると痛いので排便を躊躇するようになり、さらに便秘を悪化させます。

 

 

痔にはいくつか種類があります。

 

便が硬くなり、無理やりそれを押し出そうとして肛門が裂けてしまう痔は「キレ痔」です。
キレ痔になると排便時に痛み、出血が見られたりします。
キレ痔は初期の場合なら、食生活に気をつけて便を柔らかくし、水分も多めにとるようにして、排便を我慢しないようにすると、比較的治りやすい痔です。
しかし慢性化すると傷口が潰瘍状態になり、肛門が狭くなって、ますます排便しづらくなります。痛みも継続するようになって治りづらくなります。

 

 

また、なかなか排便ができず、長時間便座に腰かけて同じ姿勢でいると肛門がうっ血し、痔になる場合があります。
これは「イボ痔」です。
また必要以上にいきんだ結果、肛門がうっ血してイボ痔になることもあります。
イボ痔になると排便時に出血し、排便後には肛門が腫れて痛みます。
ただし、直腸の肛門部には神経が通っていないので、この部分にできたイボ痔は痛みをあまり感じません。
このため気づかない場合もあります。

 

 

このほか「アナ痔」というものもあります。アナ痔は「痔ロウ」とも呼ばれます。
肛門は細菌などに感染して化膿することがあります。
膿が無くなった後も膿んだ部分に小さな穴が残るのでアナ痔と言うのですが、ここが頻繁に化膿を繰り返すようになった状態がアナ痔です。
アナ痔になると肛門部から膿が出て、排便の時以外にも痛みがあります。
時には激しく痛み、発熱する場合もあります。
悪化すると手術を受ける必要があります。

 

 

便秘が苦しくなって便秘薬や下剤を服用する方もいますが、下痢もまた痔の原因となります。
便の勢いが良すぎて肛門を傷つけ、キレ痔になってしまうのです。

 

下痢になったときに排便すると肛門が痛むことがあるのは、このためです。

 

痔はいずれの場合も悪化するようなら医師に診てもらい、適切な処置をしてもらうことをお奨めします。

痔〜便秘と関連の深い症状や病気〜関連ページ

大腸がん
便秘が大腸がんの原因になるのではないかという研究もあります。なってからでは遅いです。大腸がん予防のためにもしっかり腸内環境は整えておきましょう。
大腸ポリープ
大腸ポリープが出来たから便秘になったのか。便秘だったから大腸ポリープが出来てしまったのかはまだ不明ですが、便秘と大きな関連があることは確かです。
大腸メラノーシス
聞き慣れない名称の病気かもしれませんが、便秘薬の常用などで発症します。大腸メラノーシスの症状や原因、治療法などを解説しています。
腰痛
腰痛が原因で便秘になったり、便秘が原因で腰痛が引き起こされたりと便秘と腰痛は切っても切れない関係にあります。ここでは便秘と腰痛の関係に迫ります。
ニキビや肌荒れ
便秘で腸内環境が悪くなるとニキビや肌荒れの原因となります。美容のためにも便秘はしっかり対策する必要があります。美肌の秘訣は内面からですね。
ポッコリお腹
特に女性の方に多いぽっこりお腹。これも便秘が原因です。腸内環境の悪化でぽっこりお腹になってしまうと様々な不調や病気の原因となったり、美容にもよくないのでしっかり解消していきましょう。